イタリアのハットメーカー、ボルサリーノ(BORSALINO)に倒産のおそれがあるようだ。12月18日、イタリアのアレッサンドリア州地裁がボルサリーノの親会社、ヒエレス エクイタ(HAERES EQUITA)が提出した債権者との和議を求める嘆願書を却下した。
ヒエレス エクイタは15年12月に投資家のフィリップ・C・カンペリオ(Philippe C. Camperio)らの筆頭株主とともに、アレッサンドリア州地裁にボルサリーノの債務に関する問題解決について仲裁を要請し、16年3月にボルサリーノの買収を完了した。負債も多かったため、企業価値はわずか2000万ユーロ(26億4000万円)と見積もられた。
マルコ・モチャ(Marco Moccia)=ボルサリーノ最高経営責任者に電話でコンタクトを取ったところ、来週には同社の正式な声明が発表されるという。