日本のものづくり企業によるバイヤー向けの合同展示会「大日本市」が2月7〜9日に東京・amana海岸スタジオで開催される。主催の奈良の生活雑貨メーカー・中川政七商店が声を掛け、全国52社59ブランド、衣食住さまざまなカテゴリーのアイテムがそろう。
これまでにも長崎県の「HASAMI」や新潟県の「包丁工房タダフサ」など、イベントへの出展をきっかけに産地をけん引するブランドとなった例も多く、24回目の開催となる今回は”出でよ産地の一番星。作り手たちの登竜門”と題した。将来、「産地の一番星」と呼ばれるような日本を担うブランドが増えていくよう、出店枠を拡大し31社35ブランドが新規出展。北は岩手から南は長崎まで全国からものづくり企業が集まった。
大阪の「大成紙器製作所」は紙で作った”紙器具”を出展する。元は化粧品や食品、卒業証書を入れる筒など紙製のパッケージを製造販売している企業だが、印刷、加工の技術を応用し、インテリアにもなる箱やペンたてなどを作っている。群馬の「000(トリプルオウ)」はテキスタイルアクセサリーを出展。糸のみを使って手作りされたファッショナブルなネックレスなど、今までにないデザインを技術で生み出した。
会場内に地域ごとに設けられたブースでは作り手による実演の他、佐賀の「御菓子司 鶴屋」の「丸房露」にひと味足して楽しめるマーマレードなど、産地に足を運ばなければ食べられない郷土菓子などが味わえる。ものが生まれる瞬間や背景に触れたり、地域の魅力を支える郷土料理や菓子などで工芸をより親しみやすく感じてもらい、実際産地へ行くきっかけを提供することが狙いだ。
パッと見ただけではわからないものづくりの魅力やその背景を、産地をめぐるように直接見て触れることができるイベントだ。
■第24回 合同展示会「大日本市」
日程:2月7〜9日
時間: 水・金曜日 10:00〜16:00 / 木曜日 10:00〜18:00
場所:amana海岸スタジオ
住所:東京都港区海岸3-9-18
入場料:無料(一般の方の入場は不可)
主催:中川政七商店