資生堂は、一般の女子高校生を起用したオープンイノベーション型の新プロジェクト「ポスメ(POSME)」をスタートする。
ミレニアル世代以降の女子高生が創出する新しいカルチャーに着目し、一般の女子高生を公募し、チーム「ポスメ アンド コー(POSME & Co.)」を結成。チームメンバーが自ら考えたアイデアを元に、さまざまな業種・企業がパートナーになり、ライセンスビジネスとして、商品やサービスの開発を行う。
第1弾は、資生堂が目もとや頬、唇、眉などに自由に使えるマルチユースのカラーアイテム「プレイカラーチップ(Play Color Chip」(雑貨)を発売する。150人を超える女子高生との対話を通じて、「失敗したくない」アイテムを開発した。使い切りのチップ形状で、友達とシェアもできる1色6枚セット(300円、編集部調べ)。
「プレイカラーチップ」の発売は1月26日に8色、2月23日に8色、3月16日5色の計21色を順次発売する。首都圏と関西圏のバラエティショップなどの一部店舗と「ポスメ」公式サイトなど取り扱う。発売元はアクス。
「ポスメ アンド コー」のチームは今後、全国で数百人規模の組織にする計画だ。既存ブランドだけでなく、新しいカルチャーを生み出すことを期待し、メンバー間の交流を通じてアイデアを持ち寄る場として、1月26日には、ワークショップスペース兼ショップ「ポスメ ラボ シブヤ」を渋谷センター街にオープンする。場所は「アインズ&トルペ」渋谷センター街店がある建物の3階。金〜日曜日限定で営業する。
「ポスメ」は、資生堂が昨年1月に立ち上げた社内組織「イノベーションデザイン ラボ」による最初のプロジェクト。同社が中長期戦略に掲げる「VISION 2020」の一貫として、イノベーションを生み続ける企業を目指す取り組みの一つだ。「SHISEIDO」などを担当してきた山﨑賢「ポスメ」事業総合プロデューサーを中心に、今後は化粧品だけでなくファッショングッズやカラーコンタクト、文具、スイーツの開発やアイドルフェスやスポーツイベントへの参加など新たな事業展開を進める。