ECモール「楽天市場」を運営する楽天が29日、日本郵便と連携して郵便局での商品受け取りサービスを開始した。商品購入時に希望の郵便局を入力すれば、店頭での受け取りが可能になる。サービスに対応できるショップ・商品のみが対象で、受け取りは一部を除く全国2万局の郵便局で行える。楽天はこれまで物流業者の負担軽減につながる不在再配達削減を目指し、商品受け取りロッカー「楽天BOX」やコンビニ受け取りといったサービスを発表してきた。
楽天は26日、米スーパーマーケットチェーンのウォルマート・ストアーズ(WALMART STORES INC.以下、ウォルマート)との日本と米国における戦略的提携を発表したばかり。今年7〜9月をめどに「楽天西友ネットスーパー」を開業する他、ウォルマートの実店舗や公式サイトで「楽天Kobo」の提供する電子書籍やオーディオブックなどを独占販売する。
ウォルマートは音声認識分野におけるグーグル(Google)との提携やドローン物流への特許申請など、スーパーマーケットながらオムニチャネルを超えた取り組みに注力してきたが、リアルでの接点を強化するネット企業とデジタル化を推進する小売企業との提携は、今後さらに広がりを見せそうだ。