ビジネス

リバティ新CEOにビューティ企業の要職を歴任した人物が就任 ビューティ事業強化が目的か

 英百貨店リバティ(LIBERTY)は新たな最高経営責任者(CEO)としてアディル・ミボーブカーン(Adil Mehboob-Khan)を指名した。ミボーブカーンCEOはウエラ(WELLA)やプロクター・アンド・ギャンブル(PROCTER & GAMBLE以下、P&G)など、ビューティ業界での経験が豊富な人物で、2016年3月までイタリアの大手アイウエアメーカーのルックスオティカ(LUXOTTICA)の共同CEOを務めていた。

 前任者で、16年に退任したエド・バーステル=リバティ元マネジング・ディレクターが8年の在任期間中に作り上げたビューティ部門強化のさらなる補強を行うために、ビューティの経験豊富なミボーブカーンCEOを指名したものとみられている。

 また、具体的な時期は決まっていないが、投資会社ブルージェム キャピタル パートナーズ(BLUEGEM CAPITAL PARTNERS)傘下のリバティは新規株式公開(IPO)に向けて着々と準備を進めている。ミボーブカーンCEOの上場企業での経験も今回の人事に関係しているようだ。

 ミボーブカーンCEOはロンドン出身。パキスタン人の父とイタリア系ハンガリー人の母の間に生まれ、ローマで育った。ロンドン大学でエンジニアリングを学んだ後、1987年にP&Gに入社し、2009年からは欧州全土のビューティ小売り事業を統括する副社長に就任。11年にはP&G傘下のウエラの社長に就任した。

 「リバティのように厚みのあるヘリテージを有する企業は少ない。ランドマークにもなっているロンドンの店舗や独特なファブリック事業、そして『リバティ ロンドン』ブランドは世界中でヒットするポテンシャルを秘めている」とコメントした。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。