LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は、若手を支援するために創設した「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ」の2018年セミファイナリスト20組を発表した。日本からは「ダブレット(DOUBLET)」の井野将之と「アキコアオキ(AKIKOAOKI)」の青木明子が選出された。
井野「ダブレット」デザイナーは「挑戦してみたいと思っていて、今回の応募は2回目。以前は、東コレでショーをした17年春夏に申し込んだが、サクっと落ちた(笑)。パリのプレゼンでは、思い切りやってみます!」と明かした。
青木「アキコアオキ」デザイナーは「LVMHプライズに応募したのは今回が2回目。インターナショナルにクリエーションを見せることができる場に挑戦したいと思っていた。しかし本当に選ばれるとは思っておらず、このチャンスをいただけてとてもうれしい。これを機に、海外からどのような視点でブランドが見られているのかを学び、業界の先輩方からアドバイスをもらいたい」と語り、過去に同プライズでセミファイナリストに選ばれた、青木の先輩でもある山縣良和「リトゥンアフターワーズ(WRITTENAFTERWARDS)」デザイナーと、坂部三樹郎「ミキオサカベ(MIKIO SAKABE)」デザイナーについては、「まだ2人には何も伺っていないが、パリに行く前に実際の会場の様子など聞きたい」と話した。
その他、「ゲーエムベーハー(GMBH)」のセルハト・イシク(Serhat Isik)とベンジャミン・アレクサンダー・フセビー(Benjamin Alexander Huseby)、「エコーズ ラッタ(ECKHAUS LATTA)」のゾーイ・ラッタ(Zoe Latta)とマイク・エコーズ(Mike Eckhaus)、「ア コールド ウォール(A-COLD-WALL)」のサミュエル・ロス(Samuel Ross)、「チャールズ ジェフリー ラバーボーイ(CHARLES JEFFREY LOVERBOY)」のチャールズ・ジェフリー、「マシュー アダムス ドーラン(MATTHEW ADAMS DOLAN)」のマシュー・アダムズ・ドーランらが選ばれた。
セミファイナリストのうち、ウィメンズが8人、メンズが4人、ウィメンズ兼メンズが2人、ユニセックスが6人で、今年はジェンダーレスなブランドが多いことがうかがえる。
5回目の開催となる同アワードは、今年はサステイナビリティーについての審査基準に新たに設けた。グランプリを獲得したデザイナーは賞金30万ユーロ(約3900万円)と、LVMHのエキスパートによるコーチングを1年間受ける。セミファイナリストはパリ・ファッション・ウイーク期間中の3月1日と2日に、LVMHの本社で作品を審査員の前で発表し、ファイナリスト8人が選出される。審査員は、カーリー・クロス(Karlie Kloss)やベラ・ハディッド(Bella Hadid)などのモデルやジャーナリスト、スタイリスト、バイヤー、フォトグラファーなどファッション業界で活躍する49人が務める。
ファイナリストからグランプリを選出する審査員は、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)「フェンディ(FENDI)」クリエイティブ・ディレクター、ニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)「ルイ・ヴィトン」アーティスティック・ ディレクター、マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)「ディオール(DIOR)」アーティスティック・ディレクター、ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)「ロエベ(LOEWE)」アーティスティック・ ディレクター、クレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)「ジバンシィ(GIVENCHY)」アーティスティック・ディレクター、ハイダー・アッカーマン(Haider Ackermann)「ベルルッティ(BERLUTI)」クリエイティブ・ディレクター、マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)、キャロル・リム(Carol Lim)とウンベルト・レオン(Humberto Leon)「ケンゾー(KENZO)」クリエイティブ・ディレクターらが務める。