レンタルサービスのエアークローゼットが20日、新規顧客がサービスに満足できなかった場合に初月会費を返金する「満足保証」制度を導入する。「似合う服があるかわからない」「月額会員制度なので始めることに抵抗がある」といった意見に対し、新規顧客の利用のための間口を広める狙い。これまで定額で何度でもレンタルができるとはいえ、返金を含むトライアル制度はなかった。
2月に移転したばかりの新オフィスで発表会を行った天沼聰・社長は、「現在の利用者の満足度は91.8%。それでも、アンケートで51%のユーザーから『届く洋服のサイズや種類がわかっていれば利用したい』というが声があった。われわれのスタイリストによる体験をお届けできていないお客さまに使ってもらいたい」とコメント。初月無料ではなく、返金という形をとった理由については、「スタイリストのスキルという価値を無料にしないためだ」と強調する。
エアークローゼットは2014年7月に創業。月額9800円でスタイリストが洋服選びをサポートしてくれるレンタルサービスとして成長してきた。現在は300ブランド10万点以上の商品を扱っている他、エイブルとコラボした実店舗を設けたり、アパレル企業と組んだパーソナルスタイリング事業を始めるなど、パーソナルスタイリングを軸に多方面のサービスを展開する。17年11月には既存株主のジャフコやクリーニング大手の中園ホールディングスなどを引受先とする第三者割当増資を行い、9.5億円の資金調達を実施。AI事業の推進を宣言している。