ファッション

アッシュ・ペーと東邦レオが商業施設・オフィスのエシカル化事業で協業

 2月21日から、36回目となる「ルームス エクスペリエンス(ROOMS EXPERIENCE)」が東京・五反田TOCで開幕した。今回の目玉の1つとして、東邦レオとアッシュ・ぺー・フランスが、商業施設・オフィスの“エシカル化”を支援するためのプロジェクト「エシカル・ミーツ・エンガワ(ETHECAL MEETS ENGAWA)」を3月1日から開始すると発表するとともに、会場のエシカルエリア内でプレゼンテーションを行っている。

 背景には、近年、国連によって採択されたSDGs(持続可能な開発目標)への取り組みやESG投資(環境・社会・ガバナンスを考慮した投資)などの機運が盛り上がり、都市開発や商業施設運営などに際してもサステイナビリティやエシカルに取り組む姿勢が欠かせない要素として浮上していることが挙げられる。東邦レオは屋上緑化・壁面緑化・土壌改良・地下など、グリーンインフラの技術を基に、グリーンを用いた共用部の賑わいの創出などを手掛けてきた。一方で、アッシュ・ぺー・フランスは2013年から「ルームス」でエシカルをテーマとしたエリアをオーガナイズしたり、三越伊勢丹や阪急、東急などの百貨店やルミネなどでエシカルキャンペーンを企画運営するなど、ノウハウやネットワークを蓄積してきた。

 今回のアライアンスにより、小売店や商業施設、デベロッパー、さらにはオフィスなどに向けて、エシカルな要素を取り入れたイベントの実施やポップアップストアの導入、空間の装飾・施工、テナントリーシングなどを含めて、企画から施工、運営までを東邦レオとアッシュ・ぺー・フランスの2社で一括して共同プロデュースしようというもの。エシカルやアート、クリエイティブといった要素をフックに、新しいソーシャル・ライフスタイルを提案するとともに、エシカルなコミュニティー・スペースを開発していくことを目指す。
 
 「ルームス エクスペリエンス」の開催期間は、2月23日18時まで。エシカルエリアは今回も、ナカダイの廃材を利用してブースを設営。終了後には回収され、再々利用されることになる。東邦レオのブースでは、腰を下ろしてのんびりとコミュニケーションやグリーンを楽しむENGAWAゾーンと、インスタレーション形式でブースを設営していくワークショップを開催中だ。

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