H&Mと創業家が設立した非営利団体のH&Mファンデーションが、3回目となる「グローバル・チェンジ・アワード」を受賞した5組を発表した。同アワードはファッション業界のサステイナブルな未来に貢献するアイデアを表彰するもので、今年は151カ国から2600の応募があった。3月12日から3月16日までオンラインで5組のアイデアに対する一般投票を受け付け、助成金100万ユーロ(約1億3100万円)の配分を決定するという。
5組のアイデアはそれぞれ、収穫後の作物の残り物がバイオ繊維に生まれ変わる“クロップ・ア・ポーター”、ビタミンを放出するバイオ繊維を生み出す“藻類のアパレル”、服のお直し・リサイクルを簡単にするための溶ける糸“スマート・ステッチ”、コットンとポリエステルの混紡布地を衣服を新しい布繊維へと再循環させる“ザ・リジェネレーター”、着古したら地面に埋めて分解できるきのこの根で作る洋服“きのこファッション”。
「グローバル・チェンジ・アワード」は2015年にスタートしたイノベーションのためのコンペティション。革新的なアイデアを通じて、廃棄物ゼロの“100%循環型のファッション業界”を目指す。5組の受賞チームはファッションや環境、 持続可能性、 イノベーションの分野で活躍する国際的な専門家審査員によって選考された。
投票結果は20日にスウェーデンで開催されるグランド・アワード・セレモニーで発表される予定で、受賞5組は賞金とは別にスウェーデン王立工科大学などが協力する今後1年間のイノベーション促進プログラムの支援を受けられるという。