ナイキジャパンは3月20日、キュレーション型のスニーカー専用ECサイト「SNKRS(スニーカーズ)」の公式アプリ「NIKE SNKRS APP」を公開する。同サイトは2016年にスタートし、レアなスニーカーの販売をはじめ、スニーカーについてのストーリー紹介、会員限定サービスなどのコンテンツを提供してきた。人気のスニーカーを購入する際に、実店舗で長時間並んで待つことなく、エントリー制の抽選販売を行うシステムも魅力だ。
日本での公開に先駆けて、ロン・ファリス(Ron Faris)=ナイキ ニューヨーク・デジタル・スタジオ「S23NYC」兼SNKRS APP ジェネラルマネジャーが来日し、アプリの機能について説明した。
「シューズを買うことは、ショッピングというよりはゲームをするような体験だ。熱狂的なスニーカーマニアのエネルギーを生み出すのは、素晴らしいプロダクト、それにまつわるストーリーと体験だ。『SNKRS』のアプリでは、インフルエンサーが発信した情報が、コミュニティー内で知っている人から知らない人へと広がっていくような状況を作り出したいと思った。そのためにファンが熱狂するようなゲーム機能を組み込んだ。街中のさまざまな場所に隠されたシューズを映像を手掛かりに探すアトラクションなどだ。ニューヨークで実際に行い、何千人もの子どもたちが公園で見つかったシューズに駆け寄る姿を目の当たりにした。アメリカではアプリについてメディアでの拡散をしなかったが、アプリ公開から8分後にユーザーが気付いて、SNSを通じて情報が広がった。これまでのような単なる店舗としての役割だけではなく、新しいショッピング、そして行列の形が生まれるはずだ」。
現在21カ国でアプリが利用可能だが、日本でのアプリ公開が遅れたことについて、「各国では、サービスを順次追加していく手順をとったが、日本市場では、ARを使った機能など多くのサービスが整った状態で開始したいと考えた。日本のスニーカーマニアは、他の国の人たちに比べて短い時間でアプリを理解してくれるはずだ」と理由を説明した。
3月26日の「エア マックス デイ」およびそれ以降にかけて発売する“エア ヴェイパーマックス 97” “エア マックス 1/97 ヴォート フォワード SW” “エア マックス 270”なども同アプリで購入することができる。日本でのアプリ開始から数週間後には、ヒントを元にスニーカーが隠された場所を見つけ出すとアプリから購入権を得られるサービス、「SNKRS Stash」などがスタートする予定だ。人気の高いスニーカーの発売時にはアプリで無作為の抽選も行われる。