さて皆さんにとって、スマートウオッチは「時計」ですか?それとも、「携帯端末」ですか?
答えは、正直両方です(笑)。
一般的な辞書によれば「時計」とは、「時を示す機械、もしくは仕掛け」。だとすれば、スマートウオッチは十分に「時計」です。
ただ一方で、やっぱりスマートウオッチは「携帯端末」。世の中に現れて以来、グーグルは他の情報端末同様、スマートウオッチ専用のOSを絶えずバージョン&ブラッシュアップしています。3月18日にはAndroid Wearという名称さえWear OS by Googleに改めました。そして皆さんスマートフォンでお気づきかと思いますが、スマートウオッチもバッテリーはいつか、いや、数年のうちに寿命を迎えます。ゆえにもちろん時計だって同じですが、スマートウオッチは、搭載するOSが最新でなくなるリスクと同じくバッテリーが劣化する逃れようのない問題より、数年後には、購入時のようには使えなくなるのです。機械式時計のように、大事な時計を子どもや孫に譲ったり、中古品市場に売りに出したりするのは極めて難しいのです。
だからこそブランドは、スマートウオッチを機械式時計に比べ、安い値段で提供します。この市場に高級時計ブランドでいち早く参入した「タグ・ホイヤー(TAG HEUER)」のスマートウオッチは、機械式時計の中心価格帯が30万〜50万円なのに対して、アンダー20万円程度。「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のスマートウオッチも、機械式時計の多くが50万〜70万円くらいなのに対してアラウンド30万円です。「モンブラン(MONTBLANC)」に至っては、主要な機械式時計が30万〜50万円なのに対して、なんと約10万円!「一生モノ」ではないがゆえ、機械式時計よりも手頃な価格設定にしています。一般的に高級スマートウオッチの価格は、10万〜30万円と言えるでしょう。
そんな中、「ウブロ」のスマートウオッチ“ビッグ・バン レフェリー 2018 FIFA ワールド カップ ロシア”は、およそ60万円です。う〜ん、これまでのスマートウオッチに比べると、格段に高い!もちろん、「ウブロ」の“ビッグ・バン”と言えば、数百万円も当たり前の超・高級時計ですから、それに比べればお手頃な価格設定かもしれません。けれど60万円は、やっぱりハードルが高め(苦笑)。30万円は「頑張れば」って思えるけれど、60万円は「ムリだ〜」な人が多いのではないでしょうか?普通のスマートウオッチだったら、いくら「ウブロ」ファンと言えど、きっと買わないですよね〜。