ヴィレッジヴァンガードは早ければ年内にも、AI(人工知能)を搭載したバーチャル販売員を渋谷本店に登場させる。すでに渋谷本店にはサイネージに2次元の萌えキャラが登場する大型什器を設置し、テスト導入をしていたが、画像分析や会話分析を行うAIとは接続していなかった。AIの完成後はカメラやマイクと接続し、お客の表情や会話を分析し、ヴィレヴァンらしい接客を行いながら、裏側では在庫管理などを行う。
バーチャル販売員の名前は、「渋谷めぐる」ちゃん。AIはAI開発会社のモノゴコロと組み、開発を進めている。モノゴコロの松田裕幸リサーチエンジニアは「目指しているのは、お客の顔つきなどから、聞かれてもいないのにちょっとエッチな本を紹介したり、マニアックなおもちゃを案内したりするような、ヴィレヴァンらしい雑談ができてしまうAIだ」という。同社は2次元の萌えキャラにすることで、サイネージやスマホ、モニターなどさまざまな媒体に映しやすく、低コストでかつ親しみやすいAIの“接客ロボット”の開発を目指す。
ヴィレッジヴァンガードの姫野文信・事業開発部長は「表側では接客だが、裏側では商品管理やMD、新商品開発に繋がるニーズの把握なども開発のテーマ。完成すればヴィレヴァンの店舗だけでなく、他の小売り店舗にも提供したい」という。