そごう・西武の2018年2月期決算は、純損益が299億円の赤字(前期は284億円の赤字)だった。昨年10月のそごう神戸店と西武高槻店のエイチツーオー・リテイリング(H2O)への事業譲渡、今年2月の西武船橋店と西武小田原店の閉店など、一連の構造改革費用が響いて損失幅が拡大した。
本業のもうけを示す営業利益は前期比17.1%増の50億円だった。前期(17年2月期)のそごう柏店など4店舗の閉鎖などによって売上高に相当する営業収益は同9.8%減の6858億円に落ち込んだものの、既存店売上高は同0.5%増と健闘した。店舗縮小に伴う販管費の削減が営業利益を押し上げている。
今期の予想は営業収益が前期比6.5%減の6413億円、営業利益が同2.3%増の52億円。店舗縮小に伴い減収になるが、一連の合理化によって営業増益を見込む。