ファッション通販のロコンドとマガシークはこのほど、相互出店契約を締結した。「ロコンド」の1800ブランド・約17万品番、「マガシーク」「dファッション(d fashion)」の230ブランド・約8万品番のアイテムを、相互のサイトがそれぞれ販売できるようになる。田中裕輔ロコンド社長は3月に、「圧倒的な2位グループを作る」という戦略を発表しており、今回の提携はその第1弾になる。03年創業のマガシークはウィメンズのアパレルに強く、商品取扱高は約200億円(弊紙推定)。一方11年創業のロコンドはシューズに強く商品取扱高は100億円(2018年2月期)。両者はタッグを組み、ファッションEC首位で商品流通額2700億円(18年3月期見通し)を誇る「ゾゾタウン」を追撃する。
今回の提携では、例えばお客が「マガシーク」で、「ロコンド」の商品を注文した場合、出荷先の情報が自動的にロコンドに送られ、商品をロコンドから発送。ブランド側にはマガシークから入金するというフローになる。サービス開始は今年の夏頃で、プロパー商品は一律返品送料無料、セール品は一律返品不可のサービスを予定しているという。ブランド側にとっては余分な在庫を持つ必要がなくなる上、システム開発費用を抑えることが可能になる。