ファッション

「クロックス」手法でブームを起こせるか? 「ポップソケッツ」が日本上陸

 全米でヒットしているモバイルアクセサリー「ポップソケッツ(POPSOCKETS)」(米国、ポップソケッツ社)が日本に本格上陸した。展開するのは、日本に「クロックス(CROCS)」を導入したジュートの森平茂生・代表だ。「サンダルなのに靴屋に売らない販売戦略を取った『クロックス』の時と同じように、携帯アクセサリーなのにモバイルショップや家電量販店とは違う販路にも売れる戦略を取る」という。「クロックス」同様に、一大ブームを巻き起こせるか。

 「ポップソケッツ」は2012年にアメリカ・コロラド州で誕生。伸縮自在のアコーディオン式で、指で挟むだけでスマホの操作が安定し、スタンドとしても使用できる、“つかむ・立てる・取り付ける”ことが可能な新発想のモバイルアクセサリーだ。発売開始以来、セレブから火が付き17年の販売実績は3500万個を上回る人気となっている。日本への上陸は、ポップソケッツ社のディビッド・バーネット(David Barnett)創設者兼CEOに、クロックス社のジョン・マッカーベル(John MacCarvel)元社長兼CEOがボードメンバー兼アドバイザーとして協力している関係から、マッカーベル氏が森平社長に紹介したことによる。

 森平社長は、「マッカーベル氏からはこれまでもいくつものブランドを紹介してもらったが、久々に『これはおもしろい!』と思ったブランドだった。当社が重視しているブランディングが可能な6つの資質『品質・ストーリー・革新的・夢・魅了・消費者の深層心理思考』にマッチしている点、日本での特許と商標権を取得していて法的に守られている点も評価した。ニッチで始まっても将来的にマスに落とし込むことができる可能性が十分あると捉えている」と意気込む。

 オンラインをはじめ、生活雑貨チェーンストア、家電量販店、カー用品販売店、大型総合スポーツ用品店、ホームセンターなどに向けて順次販売。さらには、商品自体のデザインに優位性があることから、アパレル、セレクトショップ、アクセサリーやコスメショップなどにも広げていく。「今年から来年にかけてブレイクさせようと思っている。詳細は言えないが、単一商品での勝負ではなく、同じ流通でさまざまな商品やブランドと共に展開していきたい」と語り、18年は100万個の販売を目指す。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。