三越伊勢丹ホールディングス傘下の札幌丸井三越は、丸井今井札幌本店の南館の営業を8月26日で終了する。南館は地上7階・地下2階で売り場面積は約7900平方メートル。上層階に家具・インテリアや北海道日本ハムファイターズ、コンサドーレ札幌などの売り場、低層階にジュンク堂書店の大型店がテナントとして入る。南館の撤退後は主力の大通館、一条館、西館の3館に経営資源を集中させる。
同社は建物所有者と結んでいた賃貸契約を更新しないことを決めた。家具・インテリアやファイターズなどの売り場は一条館に移転する。ジュンク堂書店は建物所有者と賃貸契約を結び直し、営業を継続する。
札幌丸井三越は丸井今井札幌本店と札幌三越を運営。2018年3月期業績は、売上高が前期比3.3%増の654億円、営業利益が9億1000万円(前期は5億900万円の損失)だった。免税売上高が1.5倍の40億円に跳ね上がるなど、訪日客の増加を背景に復調しているが、収益を安定させるためにさらなる合理化が必要と判断した。