和太鼓エンターテインメント集団「ドラム タオ(DRUM TAO)」の作品「万華響」の全241回に及ぶ公演が、5月19日に初日を迎えた東京・有楽町のオルタナティブシアターを皮切りにスタートした。1993年に結成された「ドラム タオ」は、和太鼓、篠笛、三味線、箏の演奏によるアクロバティックなパフォーマンスと、日本の伝統と前衛を融合した独自のエンターテインメントに対する評価が世界的に高く、24カ国500都市での公演、観客動員数約800万人の実績がある。
その舞台衣装のデザインを7年間務めているのがコシノジュンコだ。「彼らに出会った時、近い将来、日本のコンテンポラリーとして世界的に活躍し、すごい存在になると確信した。まさに魅了する太鼓だ。衣装デザインは『ドラム タオ』らしさを追求して常に実験しているが、今回は光とメタリックをイメージし、輝きと強さを表現した。これまでの積み重ねを凝縮し、新しい強い世界観を出している」と話した。「ドラム タオ」のためにコシノがこれまで制作した舞台衣装は、累計数千着に上るという。
「万華響」の舞台美術は松井るみ、映像演出をチームラボ(teamLab)が手掛けた。