米国発のスポーツブランド「オークリー(OAKLEY)」は、2018-19年秋冬シーズンにロンドンの「ア コールド ウォール(A-COLD-WALL)」クリエイティブ・ディレクター兼デザイナーのサミュエル・ロス(Samuel Ross)と協業した「オークリー バイ サミュエル ロス(OAKLEY BY SAMUEL ROSS)」を立ち上げる。ファーストコレクションは、モノトーンカラーが中心のウエアやグッズなど、計20型で構成する。
ナイロン素材をはじめとする化繊が中心の素材使いでスポーツメーカーならではの快活さを備えながら、ファスナーやテープなどを用いた大胆なギミックでストリートウエアの要素も加味する。価格帯はコート(16万7000円)、ダウンジャケット(9万4000円)、カットソー(1万5000〜2万2000円)、パンツ(7万2000円)、サングラス(4万7000円)、バックパック(6万6000円)など。日本ではグレイト(GR8)やヌビアン(NUBIAN)、モンキータイム ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ(MONKEY TIME BEAUTY & YOUTH UNITED ARROWS)、福岡のチェリー(CHERRY)などで8〜9月に取り扱う。
ロスはグラフィックデザイナーを経て、現在「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」や「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のメンズを手掛けるヴァージル・アブローの下で約2年間アシスタントを務めた。15年に自身のブランド「ア コールド ウォール」を設立すると、18年にはLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENESSEY LOUIS VUITTON)が主催する「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ」のファイナリストに選出されるなど、気鋭デザイナーの1人として注目を集める27歳だ。
ロスは今回の協業について「私のインダストリアルなモノ作りの視点と、『オークリー』のテクニカルなパフォーマンスウエアを作る情熱を組み合わせた。『オークリー』の強みであるアウトドア用の技術が、スタイルや付属品に活かされている。アウトドアでも実用的な服ということを大切にした、自然体のコラボレーションだ」と話す。「オークリー バイ サミュエル ロス」は、数シーズンにわたって継続するプロジェクトだという。
「オークリー」はアイウエアやスポーツアイテムという印象が強いものの、最近では「パレススケートボード(PALACE SKATEBOARDS)」とコラボレーションしたアパレルやグッズを発表するなど、ファッション性の強化に積極的だ。