イギリス発のファッション&カルチャー誌「i-D」は、新プリントプロジェクトの第1号としてA2サイズのルーズリーフで構成した「i-D」を500部限定で発売した。同誌の内容は、画像がダクトテープで補修してあるなど、通常号である「i-D」2018年春号の画像やテキストをリミックスしたものだ。その他、ラッパーのカーディ・B(Cardi B)のインタビューや写真家のティム・ウォーカー(Tim Walker)、マリオ・ソレンティ(Mario Sorrenti)、アーティストのペトラ・コリンズ(Petra Collins)らが撮影した写真などを収録している。
グラハム・ラウンスウェイト(Graham Rounthwaite)「i-D」クリエイティブ・ディレクターは「この特別号は、雑誌からページを剥がしてみたり、戻してみたり、壁に貼ってみたり、額に入れてみたりと、ルーズリーフで構成されているためさまざまな用途で楽しむことができる。雑誌はその独自の形式に縛られてしまっているから、いろいろなことを試すことができるのは面白いと思った。テリー・ジョーンズ(Terry Jones)が『i-D』を創刊した1980年代当時の雑誌の主題を探求するため、あえて手作りしていた時の雑誌のルーツに立ち返って構成していった。雑誌業界を取り巻く状況は当時から大きく変わってしまったが、ものを手作りするという考えは万人に受け入れられるものだと思う」と語る。
この「i-D」特別号は、ロンドンのセレクトショップ、マシン-A(Machine-A)で5月31日に50部が先行発売され、残りは「i-D」の公式サイトの他、日本ではグレイト(GR8)とエリミネイター(ELIMINATOR)で6月7日から販売している。