ファッション
連載 ファッション&ジム中毒のエクササイズ

話題のEMS「シックスパッド」のジムは、本当に15分で効果を体感できるのか?

 編集部員さえあきれる(!?)ファッション・ヴィクティムで、ここ数年はやっぱりあきれられるほどジムホリック(ジム中毒)な「WWD JAPAN.com」編集長が、オシャレ化が加速するエクササイズ業界に潜入!カラダを張ってエクササイズを体験し、長年の経験からオシャレ度をジャッジします!今回は、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)のビジュアルでご存知の方も多いハズの「シックスパッド(SIXPAD)」の新業態、15分という短時間で大きな運動実感を得ることができる「シックスパッド ステーション」に潜入です。

 

 いろんなところで見かける機会が増えてきた「シックスパッド」については、なんとなく概要を知っている方も多いと思います。改めて話をすると、これはEMS(Electrical Muscle Stimulation)、筋肉に直接働き掛ける電気刺激を身体に送るトレーニング機器。開発メーカーのMTGと専門家、そしてロナウドがチームを組んで生みだした、通常よりも低い周波数で筋肉を大きく動かすEMSを発する人気機器です。そんな「シックスパッド」が代官山にオープンしたトレーニングジムは、駅から徒歩10分程度の閑静なビルにあります。

ピッチピチでスケスケ感も気になるボディースーツにちょっぴり赤面!?

評価★★★

 さぁ、まずはピッチピチのボディスーツを素肌の上に着用です(気になる人には、紙のショーツが用意されています)!EMSを体に効率的に送るためなのでしょう。ボディスーツは、どうしてなかなか薄手でセクシー(笑)。正直、カラダに自信がなければ1階のロッカールームから地下1階のジムエリアに移動するのもまぁまぁ恥ずかしいボディコンフィットです。そして運動を始めて気付きましたが、汗をかくとボディスーツはさらにフィット感を増し、心なしか生地も“透け感”がアップするような気がして、冷静に考えるとちょっと赤面(笑)。とくに股間は、若干気になるところです(照。写真はアップ厳禁ですw)。ただ、EMSの刺激はお尻にもダイレクトに感じたいし、正直、紙ショーツってテンションダダ落ちなので、ボディスーツは可能な限り直接素肌の上に着用したい。だからここは思い切って勇気を振り絞るか、紙ショーツで妥協するか、それとも、せめて移動中はバスローブなどで全身ボディースーツの姿を隠せるような配慮を望むか、対応が分かれそうです。ちなみに僕は、ボディスーツの上から腰にバスタオルを巻いてしまいました(笑)。

近未来の宇宙ステーション的空間でIoTトレーニング

評価★★★★★

 地下1階のジムエリアは近未来的で、なんだか宇宙ステーションにやって来たような気分です。ここには、体を動かすエクササイズエリアと、その姿勢をチェックしつつ身体をどう動かすか教えてくれるミラー、さらにはEMSの強弱などをコントロールするマシンが全部で6基並んでいます(別途、完全個室エリアもあります)。ミラーとマシン、そして装着するEMSスーツはIoTで繋がり、マシンでEMSをコントロールし、ミラーを見ながら運動をする仕組み。ボディスーツ上から着用するEMSスーツは、感覚的にはダイビングする時にウエットスーツの上から着るライフベストみたいなカンジでしょうか?思ったより軽く、もちろんインストラクターが着せてくれるのですが、数分で装着できました。

ハードなのにニッコニコ。勝手に筋肉が動くって面白い!!

評価★★★★★

 さぁ鏡の前に立って、インストラクターのマンツーマン指導を受けながら運動スタートです!動作自体は、腰を捻りながら脚を前に踏み出したり、腕を曲げながらスクワットしたりと正直単純。普通ならヨユーでこなせるメニューと時間ですが、それがEMSを流すだけでめっちゃハードなプログラムに変わります!太ももがビクビク動きながらのスクワット、腕がブルブル震えながらのアームカール(腕を曲げる動作)はなかなかハードで、ようやく慣れるとインストラクターがEMSをドンドン強くしてくれるので(苦笑)、あっという間に汗が吹きだします。ラストの“もも上げ”は、ただひたすらにキツい!運動後のスコアを見ると、種目を重ねるたびに点数が下がっています(笑)。それだけEMSが筋肉をたくさん動かし、長時間筋トレを続けたような疲労状態になったのでしょう。

 でも、写真でおわかりの通り(!?)、“もも上げ”以外の運動はとっても楽しい。EMSで筋肉が勝手に動いているという不思議な感覚が、運動の辛さを緩和し、笑みさえこぼれるものにしてくれるカンジです。

ロッカーや“禅ルーム”でリラックス。多店舗展開による値下げに期待!!

評価★★★★

 運動後は、座禅を組んで瞑想することにより運動で活発になった副交感神経を落ちつかせる“禅ルーム”に潜入しました。瞑想後は、畳のベンチに座って、お茶を一服。近未来的なジムエリアと正反対の異空間は、ジムに通うモチベーションとして欠かせない“プチトリップ”感をさらに高めてくれます。

 ロッカールームは木目調の落ち着いた雰囲気で、男性用ロッカーでもポーラ(POLA)の化粧水や乳液などアメニティは大充実。シューズはいらないし、ボディスーツからEMSスーツ、タオルに至るまで全てレンタルだから、カラダひとつで来店できるのも嬉しいポイントです。

 ジムユーザーは共感してくれると思いますが、シューズやウエア、タオルって結構がさばるし、重いし、洗濯も面倒ですよね(笑)?平日も会社終わりにジム通いをする僕は、朝からウエアやシューズを「マルニ(MARNI)」と「ポーター(PORTER)」のコラボリュックに詰め込んで、満員電車に乗りこみ、荷物を背負いながら取材や展示会、パーティーにいくこともしばしばです。そんな面倒なことをしなくて良いのは、うれしいところです。

 MTGは、このジムを国内に500店、海外に5000店展開するという壮大な目標を掲げました。数が増えれば、価格も少し下がるかな?正直運動は15分で終わっちゃうから、1回8000円という値段については、ちょっと高いと感じる人もいるでしょう。でもこのジム、めっちゃ最先端で確かにすごく投資しているカンジです。

 肝心の効果については、普段運動しているし、今回はお試し程度のEMSだったと思いますが、翌日には一番鍛えている下半身にうっすら筋肉痛を覚えました。推奨する週2回のジム通いを続ければ、ピタピタのボディスーツ姿も恥ずかしくない“エエカラダ”になれるかもしれません(笑)。

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