フランスのジュエラー、「ショーメ(CHAUMET)」は、6月28日~9月17日、三菱一号館美術館で「ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界―1780年パリに始まるエスプリ」を開催する。展覧会開催に先駆け、26日にマンダリン オリエンタル 東京でオープニングイベントを開催した。
ジャン・マルク=マンスヴェルト(Jean-Marc Mansvelt)ショーメ最高経営責任者は、「昨年の北京・紫禁城での開催に次ぐもので、約300点ものジュエリーを日本で披露する。日本においてこれだけの規模の展示はこれまでもこれからもないだろう。次世代に受け継いでいきたいジュエリーを中心に15もの美術館や文化施設からの協力を得て展示にこぎつけた。1780年創業の『ショーメ』は、単に宝飾の歴史のみならず、パリの歴史を物語るものであり、フランスの文化、芸術、創造性を伝える役割も果たしている」とコメントした。
展覧会の音声ガイドを務めた桐谷美玲は、「『ショーメ』といえば、ティアラをイメージするが、200のティアラのレプリカがあるので、それを実際に見てみたい。それをもとに世界に一つだけのティアラが作り続けてきたのが素敵だなと思った」と語った。
同展はアンリ・ロワレット(Henri Loyrette)=ルーヴル美術館(Musée du Louvre)名誉館長監修の下、18世紀後半から現代まで約240年におよぶ「ショーメ」の伝統と歴史を紹介する。ロワレット氏と高橋明也・三菱一号館美術館館長の親交が深いことから同館での開催が実現した。