三井不動産は中国・上海市の地下鉄を保有、運営する上海申通地鉄集団(上海メトロ)と共同で、上海市閔行(ミンハン)区の上海地下鉄1号線蓮花路(レンファールー)駅に直結する「上海蓮花路駅ビル商業施設(仮称)」を開業する。三井不動産が国外の駅ビル商業施設を手掛けるのは今回が初めてで、2020年の開業を予定している。
地上5階、地下1階建て、延床面積は約5万平方メートル(予定)で、そのうち商業施設部分の延床面積は3万1000平方メートル、約90店舗(予定)を一括で借り上げ運営する。運営に向けては、100%出資のプロジェクト会社を設立する。入居テナントは現時点では公開していないが、日系テナントを積極的に誘致する予定だという。
上海地下鉄1号線蓮花路駅は上海市南西部にあり、1日あたりの乗降者数は約11万人(JR目黒駅に相当)で、上海メトロ全線中第3位の乗降者数を誇る。同事業は上海市初の地下鉄駅再開発事業で、上海メトロの子会社の上海広漣置業有限公司が既存の駅舎を解体して再開発を行う。開発テーマを「My favorite THIRD PLACE」とし、私的空間と公的空間の中間である駅の利点を活かした商業施設を目指す。
三井不動産はアジアでの事業展開を強化しており、15年にマレーシアで「三井アウトレットパーク クアラルンプール国際空港 セパン」を、16年に台湾で「三井アウトレットパーク 台湾林口」を開業している。また、18年に台湾で「三井アウトレットパーク 台湾台中港(仮称)」、20年に上海で「三井ショッピングパーク ららぽーと上海金橋(仮称)」、21年には台湾で「三井ショッピングパーク ららぽーと台湾南港(仮称)」、マレーシアで「三井ショッピングパークららぽーと クアラルンプール(仮称)」の開業を予定している。
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