ビジネス

花王18年上半期決算 化粧品はアジアの好調受け伸長

 花王の2018年1〜6月期決算(国際会計基準)は、売上高が前年同期比1.6%増(為替変動の影響を除く増減率では実質同1.0%)の7290億円、営業利益が同3.9%増の907億円、純利益は同11.2%増の628億円だった。

 事業別では化粧品の売上高は同3.7%増(実質、同3.0%増)の1282億円。日本の中価格帯化粧品市場の縮小により売り上げは前年同期を下回ったが、好調ブランドやアジア事業の増収を受けて大きく改善し、営業損益は前年同期の2億円の赤字から73億円の黒字に転換した。百貨店で展開する「スック(SUQQU)」や「RMK」、セルフ化粧品では和漢植物エキスを配合した低刺激のスキンケア「フリープラス(FREEPLUS)」と乾燥性敏感肌ケア「キュレル(CUREL)」がけん引した。

 スキンケア・ヘアケア事業の売上高は同2.4%増(実質、同2.2%増)の1708億円だった。次世代の白髪ケアとして新ブランド「リライズ(RERISE)」を立ち上げ順調に推移したが、営業利益は欧米での競争激化の影響で同11.8%減の226億円だった。

 花王はスキンケア・ヘアケア製品に分類していた「キュレル」を化粧品事業に、ヒューマンヘルスケア事業に分類していたメンズプロダクト「サクセス」をスキンケア・ヘアケア事業にそれぞれ1〜3月期より組み入れ、前年同期の売上高および営業利益を組み替えている。

 18年12月期は売上高が前期比3.4%増の1兆5400億円、営業利益は同5.0%増の2150億円、純利益は同3.4%増の1520億円となる見通し。なお、5月には化粧品事業のブランドを整理し、49ブランドから19ブランドに絞って育成する方針を発表している。

関連タグの最新記事

ビジネスの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。