ティファニー(TIFFANY & CO.)は、1961年の映画「ティファニーで朝食を(Breakfast at Tiffany’s)」の舞台にもなったニューヨーク・マンハッタン5番街の本店を全面改装する。
40年にオープンした本店は、世界で初めて集中式エアコンディショニングを備えたショップの1つで、イノベーションの象徴でもあった。アレッサンドロ・ボリオーロ(Alessandro Bogliolo)最高経営責任者は「イノベーションは今も本店の象徴だ。新たに10層構造で生まれ変わるショップは、世界のティファニーの店舗ネットワークの頂点に位置する。顧客にドラマチックなショッピング体験を提供する」と語る。
同店は映画「ティファニーで朝食を」で、主演女優のオードリー・ヘップバーン(Audrey Hepburn)がコーヒーとクロワッサンを片手にショーウィンドーのハイエンド・ジュエリーを見ながら朝食を食べるという映画を象徴するシーンに登場している。
改装は2021年後半に完了する。改装の間、ティファニーは同店隣のビル(東57丁目6番地)に店舗機能を移転させる。この改装により、設備投資費は19年決算から毎年1〜2%上昇する。なお、同店は17年にもー部を改装しており、4階に「ティファニーで朝食を」を現実のものにしたカフェをオープンした。