ファーストリテイリングは19日、グーグル(GOOGLE)との協業を発表した。
グーグル クラウド(GOOGLE CLOUD)のASL(Advanced Solutions Lab)チームと、日本企業として初となるパートナーシップを結び、世界最先端の機械学習や画像認識技術を使った商品のトレンドや具体的な需要の予測をする取り組みを進める。また、消費者の声や行動情報・外部情報に加えて実績に基づくビッグデータを活用することで、ニーズに即したサプライチェーンを構築する。加えて、グーグルの提供する法人向けデジタルプラットフォーム「ジースイート(G SUITE)」を全社的な情報の共有・集約に活用する。
グーグルとの協業は、現在ファーストリテイリングが推進する「有明プロジェクト」の一環。柳井正・会長兼社長が2017年に打ち出した経営方針で、商品・商売機能を集約させ、高速サプライチェーンを実現することにより、「情報製造小売業」へ変貌することを目指すもの。また、柳井会長兼社長は、情報製造小売業を目指す動きの中心にいるのが「アマゾン(AMAZON)、グーグル(GOOGLE)、アップル(APPLE)、アリババ(ALIBABA)、騰訊(テンセント)」などであり、「それらの企業はわれわれにとって協力者であり、競合先にもなる。さらに世界中のグローバルブランドと協力し、あるいは競合していく」とも語っていた。
ファーストリテイリングは「今後もグーグルとのグローバルな協業を強化し、より広い分野で取り組みを加速し、両社が一体となって情報製造小売業のビジョンの実現に向けた変革を進める」としている。