米アマゾン(AMAZON)はニューヨーク・ソーホー地区に「アマゾン 4スター(AMAZON 4-STAR)」を開店した。店内には新商品と、同社のオンライン店舗で評価が4つ星以上の人気商品が並ぶ。ただしアマゾン全体での人気商品ではなく、ニューヨークの顧客に人気のアイテムだけを販売している。同社のオンライン店舗のデータを活用するからこそできるセレクションだ。今のところファッション、ビューティカテゴリーの商品は扱っていないが、キッチン用品、おもちゃ、書籍、家電製品、ガジェットやアマゾンのプライベートブランドの商品などを展開している。またデジタル値札を採用しており、価格はオンライン店舗に合わせて自動的に更新され、通常価格とは別にプライム会員向けの価格も表示される。
アマゾンはこれまでも2015年に書店の「アマゾン・ブックス(AMAZON BOOKS)」を立ち上げ 、17年には米スーパーマーケットのホールフーズマーケット(WHOLE FOODS MARKET)を137億ドル(約1兆5334億円)で買収。18年には無人コンビニ店舗「アマゾン ゴー(AMAZON GO)」を開店するなど、リアル店舗を展開してきたが、「アマゾン 4スター」は新たな試みで、まだテスト段階のようだ。
同社は面白いアイデアがあれば取り入れ、テスト、評価、改善、再テストと実践を重視している。同社のAI(人口知能)アシスタント「アレクサ(ALEXA)」も改良を重ね、今や音響ステレオから電子レンジまで、家庭内の電化製品と連携して機能するアイテムとなっている。