「イケア(IKEA)」は、ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)とコラボレーションして開発中のインテリアコレクションのうち4種類のラグを、9月29日にパリで世界先行発売する。
発売前夜には、欧州のメディアやインフルエンサーに向けて披露パーティーが開催され、発売するラグや2019年11月に発売予定のコレクションのプロトタイプの展示、同プロジェクトのクリエイティブ・リーダーを務める「イケア」のヘンリック・モスト(Henrik Most)とヴァージルの対談が行われた。狭い会場には各国から総勢700人が申し込み、一部のインフルエンサーは早速ラグを購入するなど盛り上がりを見せた。
「『イケア』で初めて買ったのは大学時代に買ったラックテーブル」と語るヴァージルは、「自分で組み立てる『イケア』の家具は、自分でも何か作り上げることができると思わせてくれるところが魅力」だと語った。また、「ファッションやスニーカーのデザインと違って、家具は生活を共にするものだからスケールが違うのでデザインの考え方が特殊。どの家にもフィットする家具を作るよりも、白いTシャツを作れば誰のクローゼットにもフィットするファッションのデザインの方が10倍簡単だ」と家具をデザインすることの難しさについて語った。
一方で「『オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)』を以前からチェックしていた」と話すモスト=クリエイティブ・リーダーは、ヴァージルとコラボした理由を「当社の考えを尊重した上で新しいアイデアをもたらしてくれると思ったから」だと説明する。1年半前から始まった同プロジェクトは、「若者が初めて一人暮らしをするときに部屋をコーディネートするとしたらどうするだろう?」という話をして作り上げていったという。
発売日となる現地時間29日は4種類のラグを計1000枚用意したが、買い求める客が殺到することが予測されており、すでに2日前から並んでいるファンもいるという。ヴァージルのたっての希望で展開が決まった日本でも12月から販売予定で、ヴァージルが来日するイベントを予定している。