TSIホールディングスは、カジュアルウエアの卸売・小売業の上野商会(東京、長谷川文彦・社長)を買収すると発表した。10月15日付で株式の79%を約150億円で取得する。上野商会は「アヴィレックス(AVIREX)」「ショット(SCHOTT)」など海外ブランドの輸入販売や「ビーセカンド(B’2ND)」「ロイヤルフラッシュ(ROYAL FLASH)」「エルエイチピー(L.H.P.)」などの店舗運営などで知られる。TSIのブランドポートフォリオで空白になっているメンズのアメカジ市場に強く、グローバル事業の拡大にもつながると判断し、子会社化を決めた。
上野商会は1957年に東京・上野で設立。主に米国ブランドの輸入販売を手掛け、中でも82年から輸入代理店契約を結ぶミリタリーウエア「アヴィレックス」、2009年からマスターライセンス契約を締結するレザーウエア「ショット」などで成長してきた。ファッションビルなどではセレクトショップ「ビーセカンド」を運営する。17年8月期の業績は売上高が前期比1.8%増の191億円、純利益が同40.5%の9億4700万円だった。