エービーシー・マート(ABCマート)は10月5日、エービーシー・マート グランドステージ銀座(ABC-MART GRAND STAGE GINZA)をリニューアルオープンした。19日には同店限定アイテムや各ブランドのスポットアイテムをそろえ、グランドオープンする。
野口実・社長はグランドステージについて、「エービーシー・マートの中で最上級の商品・空間・サービスを提供する場」と解説する。各ブランドと協業して売り場の作り込みや商品管理を行うのが特徴で、「仕入れて終わり、ではない」という。エービーシー・マートは国内に939店舗、韓国を中心に海外に264店舗、計1203店舗を構える。グランドステージは国内に14店舗あり、銀座店は新コンセプトとなる1号店で、内装を米国・シアトルの設計事務所CALLISONRTKLと共同でデザインし、2階の壁面に26歳の日本人アーティストKeeenue(キーニュ)の作品を採用した。11月9日には原宿店をリニューアルし2号店とする。「主要都市を軸に年に4~5店舗ずつ、30店舗まで拡大したい」とした。
グランドステージ銀座は1階に「センターステージ」と呼ぶ壁面ディスプレー、2階に大型スクリーンを擁する「フューチャーウォール」を設置し、ブランドごとのフォーカスアイテムを陳列したり、服を含めたコーディネート提案をするなどマルチなスペースとして活用する。センターステージのこけら落としは「ナイキ(NIKE)」と「アディダス(ADIDAS)」が務める。
ナイキジャパンの佐野昌也セールス アカウント ディレクターは「インバウンドも増え劇的に変わる顧客ニーズに応えるために、グランドステージ銀座にはコンセプト作りから参加させてもらった」と語り、アディダス ジャパンのマギー・ユー(Maggie Yu)副社長は「大人も買い物体験を楽しめる場だ。アジアナンバーワンのスニーカーショップであるエービーシー・マートと今後も共に成長していきたい」と話した。
3階にはレザー&リペアのスペシャリティショップ「スタンプタウン(STUMPTOWN)」もオープンした。エービーシー・マート傘下の「ダナー(DANNER)」や「レッド・ウィング(RED WING)」など、米国のブーツブランドを中心にラインアップする。中には「ホワイツブーツ(WHITE'S BOOTS)」とジュエリーブランド「コディ サンダーソン(CODY SANDERSON)」がコラボした約60万円のブーツも。フロアにはリクラフティング工房もあり、本場アメリカで修業した職人が修理やメンテナンスを行う。
野口社長は「10年をかけて市場のカジュアル化は進行した。今やスニーカーやデニムウエア、スエットに高額の投資をすることは当たり前だ。われわれはそのマーケットの頂点に立ち、ムーブメントを先導したい」と述べた。
■ABC-MART GRAND STAGE GINZA
時間:11:00〜21:00
定休日:無休
住所:東京都中央区銀座2-3-7