女優カトリーヌ・ドヌーヴ(Catherine Deneuve)は、自身の所有する「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」のコレクションをオークションハウス、クリスティーズ(CHRISTIE'S)のオークションに出品する。
ドレスやアクセサリーなど300点が出品されるオークションは、2019年1月21~24日のパリ・オートクチュール・ファッション・ウイークに合わせての開催となり、23~30日に250点がオンラインで出品され、24日に150点がパリのオークション会場で競売に掛けられる。一般公開の展示は19~24日だ。
ドヌーヴは「コレクションを保管していたノルマンディーの自宅を手放す寂しさは否定できない」とコメントし、オークションに出品するコレクションについては「才能に溢れた男性デザイナーが手掛けた、女性をより魅力的に見せる作品ばかりだ」と話した。
特に注目される出品アイテムは、1969年春夏オートクチュール・コレクションで発表されたフリンジや刺しゅうが施されたミニ丈のドレスで、同年にドヌーヴが映画監督アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)と初めて会った時に着用したものだという。
他にも97-98年秋冬コレクションのピーコックブルーが美しいシルク素材のイブニングドレスや、82年の同ブランドの20周年記念イベントでドヌーヴが着用した、女性のためのタキシード“ル・スモーキング”などが出品される。
ドヌーヴは65年にイヴ・サンローランと出会った。22歳のドヌーヴは英国女王エリザベス2世に謁見する際に着用するドレスを探していた。「前年の『イヴ・サンローラン』のロシア・コレクションの写真を持って行ったの。その時に作ってくれた赤い刺しゅう飾りが胸元に広がる白いクレープドレスが、長年の公私にわたる付き合いの始まりだった」。それ以来40年にわたり、サンローランはドヌーヴのためにドレスを仕立てた。