コティ(COTY)のカミロ・ペイン(Camillo Pane)最高経営責任者(CEO)が退任した。世界最大手コーヒー事業専門会社のジェイコブズ・ダウ・エグバーツ(JACOBS DOUWE EGBERTS)のピエール・ロビー(Pierre Laubies)前CEOが後任に就く。また、バート・ベクト(Bart Becht)前会長も退任し、後任にピーター・ハーフ(Peter Harf)前ディレクターが指名された。なお、ベクト前会長は取締役会に残る。
ベクト前会長は2016年にプロクター・アンド・ギャンブル(PROCTER & GAMBLE)から41ブランドを買収する舵取りを担い、同年に就任したペイン前CEOは業績の回復に集中した。しかしコンシューマー事業部の「カバーガール(COVERGIRL)」「クレオール(CLAIROL)」「リンメル(RIMMEL)」が計画以上に苦戦し、未だに復調していない。同事業部の18年7〜9月期の売上高は前年同期比20%減の8億2880万ドル(約944億8000万円)だった。その一方でラグジュアリー事業部は近年売り上げを伸ばしており、買収も進めている。「グッチ(GUCCI)」や「ティファニー(TIFFANY & CO.)」などのフレグランスの他、プロフェッショナル事業部の「ウエラ(WELLA)」や「GHD」が好調だ。