三陽商会の紳士靴ブランド「三陽山長」は2019年春夏、“画伯”の愛称で知られるイラストレーターの綿谷寛とコラボレーションしたシューズを発売する。「メンズクラブ」や「ビギン」などのメンズ雑誌で長年連載を続け、今年デビュー40周年を迎えた綿谷が“履きたい”と思う靴をデザインした。
商品は米イーストハンプトン、東海岸をイメージしたホワイトバックス3型で、サドルシューズの“東一郎”、リボンタッセルの“海二郎”、ノーウィンジャンギリーの“岸三郎”とキャッチーな名前を付けている。価格はいずれも6万8000円。展示会では綿谷による靴とのトータルコーディネートを加えたイラストを披露し、4月の商品発売時にも店舗などで同イラストの展示を予定している。
綿谷は1957年生まれ。小学3年生の時に10歳上の兄が持っていた雑誌「メンズクラブ」を見てファッションとイラストに目覚める。セツモードセミナーを経て、79年に雑誌「ポパイ」でデビュー。50年代のアメリカの正統的ファッションイラストとコミカルなタッチを得意とし、ユーモアのある人柄で業界内外で人気のイラストレーターだ。