体操の五輪金メダリストである内村航平が、20日に行われた競馬の第38回ジャパンカップにプレゼンターとして登場し、勝利騎手のクリストフ・ルメール(Christophe Lemaire)に、スイスの時計「ロンジン(LONGINES)」の“レコード”を贈呈した。「ロンジン」は、2014年からジャパンカップのオフィシャルパートナー兼オフィシャルタイムキーパーを担い、内村は17年から「ロンジン」のエレガンス アンバサダーを務める。
内村に、エレガンス アンバサダーとして「ロンジン」と共に歩んだ1年を振り返ってもらうと、「おこがましいが、僕をサポートしていることで『ロンジン』を知った方も多いはず。同時に『ロンジン』のおかげで、体操のことも多くの人に知ってもらえた」と述べた。約10万人が見守る中でプレゼンターを務めたことについては、「これくらいの規模で演技できる選手になりたい」と語り、「僕くらいの域に達すると、まずは演技の維持が大事になる。そのうえでチャンスを逃さずステップアップしたい」と続けた。
20年に向けてエレガントな演技を持続できるかとの問いには、「日本の体操は、伝統的に美しい演技を目指す。その中でロンジン エレガンスアワードを3度もいただき、今はアンバサダーを務める。体操のエレガンスには自信があるが、日常生活もそれに見合うものにしなくてはいけない(笑)。体操漬けの日々なので……。そのためにも『ロンジン』が必要だ。朝、腕に着けると文字通り、スイッチが入る」と答えた。内村は時計好きを公言しており、「ロンジン」だけで9本を所有する。
ロンジンのウォルター・フォン・カネル(Walter von Kanel)最高経営責任者が、片手を広げて「東京オリンピックでは、これくらい金メダルを取れるか?」と聞くと、「あの舞台で金メダルを5つも取ることは並大抵のことではない。しかし3個くらいは欲しい」とほほ笑んだ。