「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の2019年春夏メンズコレクションは、ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)=メンズ アーティスティック・ディレクターらしさが存分に発揮されたシューズやアクセサリーが魅力的だ。6月のパリ・メンズ・コレクションで披露し注目を集めたバッグやスニーカーは、どれも強さと気品がバランス良く交じり合う。ランウエイで見せたダイバーシティー(多様性)は、個々のアクセサリーでも表現されている。上質なカーフのバッグにチープ素材のチェーンを付けて素材感を対比させたり、ボストンバッグには多彩なカラーを用いたりと、素材や色使いなどで多角的にダイバーシティーを打ち出した。
ヴァージルが得意とするシューズは、1980年代のバスケットボールシューズや60年代のチェルシーブーツなどに思いを馳せ、スポーツやビンテージカルチャーから着想した。ボリューム感のあるハイカットスニーカーやゴールドのチェーンのブーツなど、若者から大人まで物欲をそそるモデルがそろう。数々のスニーカーをヒットさせてきた手腕を発揮した。
デビューコレクションは、ロンドンと上海で10月に開かれたポップアップストアで密かに先行販売され、19年1月には東京やニューヨークでもポップアップストアを開催予定。注目のスニーカーやバッグなどアクセサリー10選を写真で紹介する。
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