ファッション

50周年のパルコ は“原点進化” 4施設を開業

 2019年に開業50周年を迎えるパルコは、元日から「50年目の、新しいパルコ。」と題したキャンペーンを開始し、年内に計4施設を開業する。

 目玉は、16年8月7日に営業を休止した渋谷パルコ(PARCO)のリニューアルオープンだ。店舗の他、オフィス、育成施設、事業化支援施設、劇場などの文化発信拠点を組み込んだ地上19階、地下3階の「次世代グローバルショッピングセンター」として秋に再始動する予定。その他、春に東京の錦糸町駅前物件、夏に沖縄にサンエー浦添西海岸パルコシティ(PARCO CITY)、秋に川崎ゼロゲート(ZERO GATE、仮称)の開業を予定している。

 同社が今年掲げるのは、従来から社会的役割として意識してきた、「インキュベーション」「街づくり」「情報発信」をより力強く遂行するための“原点進化”だ。牧山浩三・社長は元日、その進化の先に目指す姿について、自社ホームページで展望を語った。

 まず「インキュベーション」とは、「個」の才能に注目した売り場の形成。「ファッションの楽しさを復権させるために、均質化されていないショッピング空間を取り戻す。ファッションデザイナーをサポートし、才能を発揮してもらい、それ自体をパルコの力としていく」。周囲との相互コミュニケーションを通じた「情報発信」にも注力する。「情報を一方的に流すのではなく、ユーザーの皆様、時には他企業と協業することで、周囲の力も借りながら新しい価値を届ける」という。そして、かつて渋谷パルコがそうであったように、「刺激を与え、同時に与えられながら街を盛り上げる」のが同社の目指す「街づくり」だ。

 牧山社長は「パルコは自分たちのDNAを塗り替える。たくさんの期待に応えながら、それを裏切り、超えていくことで新しいパルコに生まれ変わる」と締めくくっている。

問い合わせ先
パルコ マーケティング担当
campaign@parco.jp