「プラダ(PRADA)」の2019-20年秋冬メンズコレクションは、怪物として生まれたフランケンシュタインの闇をユーモアたっぷりに描いたダークファンタジー。
19世紀ごろに起こったロマン主義から着想し、繊細かつバイオレンスな一面を持つがゆえに世間から拒絶されたフランケンシュタインの男性像を、ブラックのテーラードやミリタリーといったメンズの王道スタイルに交えて表現した。シャツにバラやフランケンシュタインの手など複数の毒っ気のあるイラストを組み合わせたり、ケーブルニットのボディーにMA-1の袖やフェイクファーをあしらったりするなど、あらゆる要素のハイブリッドはツギハギだらけのフランケンシュタインを思わせる。
そして漆黒のテーラードには、キャッチーなアクセサリーがより際立った。フランケンシュタインのイラストが描かれたボディーバッグを始め、バッグには大きめのチェーンやボルトなどのチャームがパンキッシュにジャラジャラと付く。他にも、フェイクファーのモコモコキャップやジャケットやコートの上から巻かれたガチャベルトも強い存在感を放った。
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シューズは、マウンテンバイクのタイヤのようなソールのスニーカーから、アニメの世界から飛び出してきたようなフューチャリスティックなもの、無数のスタッズが輝くドレスシューズまで、「プラダ」らしいアイコニックなモデルがそろった。
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また18年に刷新した赤いラインが特徴の“リネア・ロッサ”コレクションの新作も登場。スポーツウエアから着想した快活さはそのままに、ミリタリー色を加えてさらにバリエーションが広がった。