2月4日号の「WWDジャパン」は、2019-20年秋冬メンズ・コレクションのトレンド特集です。ロンドンやミラノ、パリなど、200を超えるブランドの取材から見えてきた4つのトレンドを紹介します。最も大きなトピックスは、フォーマルの復活です。近年はオーバーサイズのアウターやダッドスニーカーなど、ストリートウエアが起点のファッションが市場を席巻していましたが、19-20年秋冬は新たなフォーマルスタイルがランウエイに登場しました。
進化したフォーマルは、ストリートムーブメントの先を見据えています。「ディオール(DIOR)」は、モデルたちがベルトコンベヤーに乗って登場する演出もさることながら、非の打ちどころがないエレガントなスーツでフォーマル回帰をセンセーショナルに訴えました。他にも“ストリート”“クラシック”“ブラック”“ロック”の4つを切り口に、進化したフォーマルのスタイルを紹介します。
フォーマルに次ぐメンズのビッグトレンドは、多彩なアニマル柄でした。ロンドンの「ジョン ローレンス サリバン(JOHN LAWRENCE SULLIVAN)」やミラノの「マルニ(MARNI)」は、複数のアニマル柄を組み合わせた“猛獣スタイル”を提案しました。他にも未来的ムードが感じられるワークウエアや、ダイバーシティー(多様性)とインクルージョン(包括性)を主張するブランドなど、19-20年秋冬もメンズは楽しくなりそうです。
ニュース面では、伊藤忠商事がデサントへのTOB(株式公開買い付け)に至った背景を振り返ります。また2月1日に発効した日本と欧州の経済連携協定(EPA)で高級服飾アイテムの価格がどう変わるかなど、ファッション業界に与える影響を分析します。さらに新デザイナーを迎える「モンクレール ジーニアス(MONCLER GENIUS)」について、レモ・ルッフィーニ(Remo Ruffini)=モンクレール会長兼CEOに直撃取材しました。
ファッションパトロールでは、国内ファッション業界人はおろか、芸能界やあのヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)も通っているというサウナに注目。サウナ啓発活動に汗をかく“プロサウナー”やサウナ用語“ととのう”など、新たなカルチャーの誕生を予感させるサウナブームについて解説します。“中途半端なデブ”のためのブランド「メイビー ア ビット チャビー?(,MAYBE A BIT CHUBBY? 訳:もしかして、ちょっと太ってます?)」の要職が太りすぎて解雇されたという裏話も必読です。