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資生堂が皮膚用薬「フェルゼア」「エンクロン」をライオンへ譲渡

 ライオンと資生堂は、資生堂の子会社である資生堂薬品が販売する皮膚用一般医薬品「フェルゼア(FERZRA)」と 「エンクロン(ENKURON)」の譲渡契約を締結した。譲渡額は明らかにしていない。実行日は7月31日を予定している。

 今回の譲渡契約は、2020年までの中期経営計画で掲げる“ブランド事業の選択と集中”を推し進める資生堂と、医薬品ラインアップの拡大を進めるライオンの思惑が合致したことから合意に至った。

 ライオンは、解熱鎮痛薬「バファリン(BUFFREIN)」や点眼剤「スマイル(SMILE)」などを展開している他、ニキビ用治療ブランドの「ペア(PAIR)」などを有し、新たな経営ビジョンとして“次世代ヘルスケアのリーディングカンパニー”を策定している。「皮膚用薬の市場は、今後も拡大が想定される」ことから新たに2ブランドを加え、薬品事業の成長につなげるとしている。

 「フェルゼア」は、1988年に尿素配合の乾燥対策ブランドとして誕生。第3類、第2類医薬品のクリームやミスト、足の臭い対策の薬用クリームなどを販売し、2015年に総合ボディー対策ブランドとしてリニューアルした。「エンクロン」は湿疹や皮膚炎のセルフメディケーションとして、ステロイド系と非ステロイド系の製品を展開している。

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