「第61回グラミー賞(Grammy Awards)」授賞式が2月10日(現地時間)、米ロサンゼルスで開催された。今年も話題が尽きなかったレッドカーペットのハイライトをお届けする。中でも特に話題をさらったのは、ティエリー・ミュグレー(Thierry Mugler)の1995年のクチュールのアーカイブから、貝殻のような形のドレスで登場したカーディ・B(Cardi B)。そして、「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」の肩部分が大きく尖ったドレスで登場したジャネール・モネイ(Janelle Monae)だ。
カーディ・Bのビンテージドレス着用は、スタイリストのコリン・カーター(Kollin Carter)が大ファンだという「ミュグレー」にインスタグラムでDMを送ったことがきっかけで実現した。ケーシー・カドウォールダー(Casey Cadwallader)「ミュグレー」新アーティスティック・ディレクターは、自身初のショーにカーディ・Bとカーターを招待しただけでなく、2人にブランドのアーカイブを見せてくれたという。賛否両論あったこのドレスについてカーターは、「ドレスを見た瞬間から、議論を呼ぶと思った。すごく好きになる人もいれば、嫌いになる人もきっといると。でもそれはファッションには避けられないこと。ファッションとは話題を呼ぶために作られるものだから」と語った。
レディー・ガガ(Lady Gaga)やジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)、トニー・ブラクストン(Toni Braxton)らはスパンコールや大きな装飾がキラキラと光るドレスで登場。“グリッター”が今年の「グラミー賞」のレッドカーペットファッションのキーワードになりそうだ。ブランディ・カーライル(Brandi Carlile)も、シルバーの装飾が施されたスーツで登場。この服を選んだ理由を聞くと「私はただ派手なものが好きなの。ずっとエルトン・ジョン(Elton John)のファンで、彼のユーモアと派手さをミックスしたスタイルにはいつもインスパイアされているわ」と語った。
ケイティ・ペリー(Katy Perry)は「バルマン(BALMAIN)」のボリュームのあるラッフルスカートのドレスで登場。「楽しそうだし、意外と動きやすいのよ」と話し、ダンスを披露した。
授賞式でパフォーマンスを披露する予定だったアリアナ・グランデ(Ariana Grande)は、プロデューサーとの意見の食い違いで今年は欠席。しかし、レッドカーペットで着用する予定だったシンデレラのような「ザック・ポーゼン(ZAC POSEN)」のカスタムドレスを自身のSNSで披露し、レッドカーペットの外でも話題を呼んだ。