ワコール傘下のAi(アイ)は、従来のオーディション形式で水着キャンペーンガールを選ぶ「三愛水着イメージガール」を指名で選出する「サンアイ リゾート アンバサダー(SAN-AI RESORT AMBASSADOR)」に刷新した。20日に都内で初代アンバサダーの就任記者会見を開き、ブラジル・サンパウロ出身のモデル、Kelly(34)を起用すると発表した。
同社は昨年5月に水着専門店「三愛水着楽園」を現名称の「サンアイリゾート」に変更した。「三愛水着楽園」時代は、「三愛水着イメージガール」が2002年から17代にわたり続き、菜々緒や朝比奈彩ら数々の人気タレントを世に送り出したこともあり、「グラビアアイドルの登竜門」として広く知られていた。同社がそのような看板企画の刷新に踏み切った背景には、よりエイジレスなイメージ作りのためのリブランディングを進めていることがある。
記者会見に登壇した伊藤哲郎・社長は、水着を手に取る女性の価値観の変化を指摘する。「年齢を問わずあらゆる女性が、水着を着た時に自分の体をより美しく見せたいと考えるようになった」。同社は「三愛水着楽園」時代のヤング特化のイメージから脱却、よりターゲットの間口を広げるため、30代以上の女性も着られる商品やリゾートウエア、ヨガウエアなどの品ぞろえの拡充を進めてきた。伊藤社長は「単に水着というモノを提供するのではなく、着用する体験や時間に生まれる“感情”を提供するブランドへ進化する」とも語る。キャンペーンガールをオーディション形式から指名制に変えたのは、大人の女性たちが憧れるライフスタイルや価値観を持ち、ブランドコンセプトに合致する女性をアンバサダーに据えることで、販促効果を高める狙いがある。
登場したKellyは、身長174cm、スリーサイズはバスト83cm、ウエスト60cm、ヒップ86cmの見事なスタイルを生かし、2019年春夏の新作ワンピース水着“ナチュラルシェイプ”(1万9800円)を上品に着こなした。「胸元もデコルテもきれいに見えるからお気に入り。『サンアイリゾート』の水着は大人っぽいものも増えていて、20代から50代まで自分にあったスタイルで着られるのが魅力」と笑顔を見せた。スーパーフードマイスターの資格や国際ヨガライセンスも所有しており、「趣味はワークアウトやキックボクシング。週4、5回は通っている」と、ヘルシーな魅力をアピールした。