「グランドセイコー(GRAND SEIKO)」は、4月9日に開幕する「ミラノサローネ2019(MILANO SALONE 2019、以下ミラノサローネ)」に出展する。昨年に続き2度目の今回は、ミラノ市内のポルディ・ペッツォーリ美術館(MUSEO POLDI PEZZOLI)でインスタレーションを展示。同美術館は1881年に開館した邸宅美術館でミラノ有数の貴族ペッツォーリ家の絵画・工芸コレクションを公開している。
今年は“ザ・ネイチャー・オブ・タイム”をテーマに、全ての営みが自然の一部であるという日本ならではの時間意識と、「グランドセイコー」が追究してきた時の本質を表現。デザイン関連の企画などを行うTRUNKの桐山登士樹代表がプロデュースし、デザインスタジオのウィープラス(we+)とCGディレクターの阿部伸吾が会場構成を手掛ける。
ウィープラスは“流動”“絶え間ない変化”をコンセプトに、「グランドセイコー」独自の機構である“スプリングドライブ”の“移ろいゆく時とその永続性”をインスタレーションで表現。ガラスのオブジェでは、“スプリングドライブ”が作り出すミクロコスモスを象徴する。
阿部は“スプリングドライブ”の滑らかに秒針を動かす力を“動力”と見立て、”時間知覚“の緩やかな変化を映像で表現。会場には、表情豊かなテクスチャーを持つ“紙縒(こま)り和紙”を用い、まるで繭に包まれるような和を感じさせる空間に仕上げる。