2019-20年秋冬のパリ・ファッション・ウイークが3月5日に閉幕した。2月25日に幕を開け、「シャネル(CHANEL)」や「ディオール(DIOR)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」など華やかなメゾンブランドのコレクションが発表されたが、米デジタルマーケティング調査会社のローンチメトリクス(LAUNCHMETRICS)によれば、期間中のエンゲージメント数は4220万で、メディア・インパクト・バリュー(Media Impact Value以下、MIV)は1億2900万ドル(約143億1900万円)相当だった。MIVとは、有料広告やオウンドメディアを含めたオンライン、ソーシャルメディア、紙媒体など全てのチャネルにおけるインパクトを価値換算したもので、インスタグラムはビジネスアカウントのみ含まれている。
ブランド別で見てみると、「ディオール」がMIVで1740万ドル(約19億3140万円)相当とエンゲージメント数660万で1位となった。2位はカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)氏が関わった最後のコレクションの「シャネル」で、MIVが1120万ドル(約12億4320万円)相当でエンゲージメント数は380万だった。以下、「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」「サンローラン」「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」と続く。なお、ラガーフェルド氏に言及している記事のMIVは530万ドル(約5億8830万円)相当で、エンゲージメント数は47万4500だった。
投稿別では、K-POPスターのジェシカ・チョン(Jessica Jung)が「エルメス(HERMES)」のコレクションについてインスタグラムに投稿したものが首位となり、MIVは40万ドル(約4440万円)相当でエンゲージメント数は34万7000だった。
インフルエンサー別では、人気ブロガーのキアラ・フェラーニ(Chiara Ferragni)がMIVで71万6000ドル(約7947万円)相当、エンゲージメント数58万3000で1位となった。キアラはたった2回の投稿でこれだけの価値を生み出した計算になるという。スポンサー付きの投稿では、キアラの妹でやはり人気ブロガーのヴァレンティナ・フェラーニ(Valentina Ferragni)の投稿がMIVで10万5000ドル(約1165万円)相当、エンゲージメント数6万9000で1位となった。
パリ・ファッション・ウイークのハッシュタグ“#PFW”は、インスタグラムのMIVが3320万ドル(約36億8520万円)相当で、エンゲージメント数は1500万だった。ツイッターでは、同360万ドル(約3億9960万円)相当と74万300だった。