ファッションブランドとしても知られる米スケートボードマガジン「スラッシャー マガジン(Thrasher Magazine)」のジェイク・フェルプス(Jake Phelps)編集長が3月14日に死去した。56歳だった。死因は明らかになっていないが、突然死だったという。
ジェイク・フェルプスは、1962年サンフランシスコ生まれ。13歳からスケートボードに勤しみ、20歳頃から「スラッシャー」で販売員としてのキャリアをスタート。その後、93年から「スラッシャー マガジン」の編集長に就き、26年にわたり同誌ひいてはスケートボード文化全体をけん引した。「スラッシャー マガジン」では編集長として、同誌の名物企画の1つであるその年に最も活躍したスケーターを表彰する「スケーター オブ ザ イヤー(Skater of The Year、通称SOTY)」で、98年にアンドリュー・レイノルズ(Andrew Reynolds)、2002年にトニー・トゥルヒーヨ(Tony Trujillo)、05年と09年にクリス・コール(Chris Cole)らを選出。50歳を過ぎてもパークでトリックを決め、昨年12月には「シュプリーム(SUPREME)」に所属するタイショーン・ジョーンズ(Tyshawn Jones)を「SOTY」に選ぶなど、歳を重ねてもスケートボードへの情熱が冷めることはなかった。
ジェイクの死を受け、トニー・ヴィテッロ(Tony Vitello)「スラッシャー」創設者は「ジェイク・フェルプスは100%のスケートボーダーだった」と同誌のインスタグラムを更新。「シュプリーム」も「君のスケートボードに対する功績全てに感謝する」とコメントし、チコ・ブレネス(Chico Brenes)やアンソニー・バン・エンジェレン(Anthony Van Engelen)らプロボーダーから、ギャレス・スクイス(Gareth Skewis)「パレス スケートボード(PALACE SKATEBOARDS)」共同設立者まで、生前に交友のあった関係者たちがSNS上に悲しみと感謝の追悼メッセージを投稿している。