カニエ・ウェスト(Kanye West)が徳島県を3月28日に電撃訪問した。目的は、藍師・染師の集団BUAISOU(ブアイソウ)の工房を訪れることだった。都内に滞在していたカニエは27日夜、レストランで食事中にBUAISOUの存在を知り、翌朝7時羽田発の飛行機に飛び乗った。徳島県上板町にある工房で見学と藍染め体験をし、昼前には東京にとんぼ返りしたという。
BUAISOUは、阿波藍の産地として知られる上板町を拠点に藍の栽培から染料となる蒅(すくも)作り、染色、製作までを一貫して行う。蒅に木灰汁、ふすま、貝灰を混ぜて発酵させる伝統技法の“地獄建て”による藍染め液は、深くさえた藍色を表現でき、色移りしにくい特徴を持つ。ニューヨーク・ブルックリンなどでもワークショップを行い、「トリーバーチ(TORY BURCH)」とは銀座旗艦店のオープンを記念したカプセルコレクションを発表した。