有力セレクトショップのウィメンズ春の立ち上がりでは何が動いたのか?各店にアンケート調査を実施した。第2回はロンハーマン(RON HERMAN)千駄ヶ谷店。篠崎茜ウィメンズバイヤーが答える。
2月9日にメインコレクションを立ち上げ、常連顧客をはじめ楽しみにしている方が多く、非常に好調に推移。3月に入ると春休みも重なって遠方からの客も増え、売上高も計画をクリアしている。呼び込み強化と、ルックと連動した別注品の販売が奏功した。
新しいシーズンが始まるという高揚感を服を通じて感じてもらいたいと色とスタイリングで表現した。特にパンツとトップスを色のバリエーションでそろえ、中でも淡いオレンジ × 淡いブルー、ラベンダー × キャメルが好評だった。色別ではレモン、淡いオレンジ、ラベンダーがトップ3。
別注アイテムも2月から春を感じてもらえるような色を仕込んだ結果、バッグやストール、ニットやヘッドアクセサリーが好評だった。例えば「アソース メレ(ASAUCE MELER)」のストール(特にグリーンとイエロー)、「ステート オブ エスケープ(STATE OF ESCAPE)」のバッグなどだ。毎シーズン好評の「オーラリー(AURALEE)」のニットや「カンフォラ(CANFOR)」のサンダルの人気も継続。
アウターはリラックスタイプからかっちりタイプまでジャケットが好調で、「カバナ(CABANA)」「エブール(EBURE)」「ユニオンランチ(UNION LAUNCH)」などが動いている。デニムパンツは、引き続きハイウエストのストレートタイプのクロップト丈が一番人気。「マザー(MOTHER)」のストレッチデニム“ラスカルフライ”を別注したところ好評で、来季もストレッチデニムを仕掛けていきたい。新バランスの提案では、ひざ丈のチュニックとハーフパンツのコーディネートに手応えがあった。トレンドアイテムのサイクリングパンツをどうロンハーマン流に着こなすかを考えて生まれたコーディネート。