米老舗百貨店バーグドルフ・グッドマン(BERGDORF GOODMAN以下、バーグドルフ)は、フィリップ・リム(Phillip Lim)やジェイソン・ウー(Jason Wu)、アダム・リップス(Adam Lippes)、「オスカー デ ラ レンタ(OSCAR DE LA RENTA)」のフェルナンド・ガルシア(Fernando Garcia)といったデザイナーの隠れた才能や趣味を紹介するイベント「デザイナーズ・オフ・デューティ(Designers Off Duty)」を開始する。イベントは毎月実施され、新たにリノベーションされた同店8階のイベントスペースで行われる。
トップバッターはフィリップ・リムで、自身の料理本「モア ザン アワ ベリーズ(More Than Our Bellies)」のレシピを使った料理クラスを4月15日に開催した。VIP顧客やブランド関係の友人、メディアなど、ゲストがバーグドルフ内のレストランでのディナーに招待され、著書に登場する料理が振る舞われた。参加費は無料だ。
「全ては旅のピースの1つだ」と語るリムは、日中に顧客を装わせ、夜には食事を提供することに関心があるという。また「われわれはバーグドルフと長年パートナシップを築いてきた。彼らはブランドを10年以上もサポートしてくれている。自分のパーソナルな一面を著書と一緒にシェアできる機会にワクワクしているよ。僕にとってこの本は洋服と同じように愛を表現し続けるための原動力なんだ」ともコメントした。
ユミ・シン(Yumi Shin)=バーグドルフ・グッドマン チーフマーチャントは「バーグドルフではデザイナーは家族の一員だ。われわれは彼らについて知り、コレクションを超えた彼らの興味やユニークな才能について学ぶことに喜びを感じている。デザイナーはわれわれにとって途切れることのないインスピレーション源であり、このような特別な体験を通してバーグドルフのコミュニティーで彼らが多彩なクリエイティビティーを発揮することを楽しみにしている」と語った。
ジェイソン・ウーは色彩クラスを、「シエス・マルジャン(Sies Marjan)」のサンダー・ラック(Sander Lak)はムービーナイトを開催する予定だ。
大根田杏(Anzu Oneda):1992年東京生まれ。横浜国立大学在学中にスウェーデンへ1年交換留学、その後「WWD ジャパン」でインターンを経験し、ファッション系PR会社に入社。編集&PRコミュニケーションとして日本企業の海外PR戦略立案や編集・制作、海外ブランドの日本進出サポート、メディア事業の立ち上げ・取材・執筆などを担当。現在はフリーランスでファッション・ビューティ・ライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を行う。