TOKYO BASEは8月、中国・上海の商業地区である新天地に、セレクトショップ「ステュディオス(STUDIOUS)」の上海店を出店する。「中国本土への出店は、TOKYO BASEとして今後の10年を占う事業」(谷正人最高経営責任者)とし、3月にTOKYO BASEの孫会社として現地法人を設立。また、オリジナルの「ユナイテッドトウキョウ(UNITED TOKYO)」、18年秋に立ち上げたオリジナル「パブリックトウキョウ(PUBLIC TOKYO)」でも、中国出店を検討していく。
「ステュディオス」の上海店舗は、2フロアで売り場面積は約264平方メートル。同業態は17年に香港に出店し、その後「ユナイテッドトウキョウ」「パブリックトウキョウ」も香港に出店、中国本土進出への布石を打ってきた。「香港事業はすでに黒字化している」という。「『ステュディオス』は大型店を上海に1店出す。『ユナイテッドトウキョウ』『パブリックトウキョウ』はより幅広い層に向け、上海だけで各5~10店出店しドミナント体制を敷く」イメージだ。上海での様子を見つつ、北京、広州などの他都市でも同様の出店をめざす。「出店オファーはいくつか届いており、精査中。(フランチャイズではなく)自分たちのやり方で運営していく」考え。「ステュディオス」の上海出店と同時期の8月に、「ユナイテッドトウキョウ」「パブリックトウキョウ」でそれぞれ香港2号店の出店も予定している。
20年2月期は中国、香港での事業とともに、自社ECのリニューアルやそれに伴う実店舗とECの会員統合などを進める。19年12月のECを含む国内外の想定店舗数は、「ステュディオス」が28(19年2月期末は26)、「ユナイテッドトウキョウ」が17(同15)、「パブリックトウキョウ」が12(同7)。「まずは(19年2月期の特に上期で不振の要因となった)既存店売り上げを軌道に乗せることを重視するが、まだ出店していない地域も多く、新規出店も進める」といい、「ステュディオス」「ユナイテッドトウキョウ」「パブリックトウキョウ」それぞれで、将来的に36店まで店舗拡大を目指す。