ニューヨーク・メトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art)で5月6日、ファッション展覧会のオープニングイベント「メットガラ(MET GALA)」が開催される。本番まで1週間余りとなり、参加予定のファッションデザイナーとトップスターは準備に追われているだろう。
2019年の展覧会テーマは「Camp: Notes on Fashion(キャンプ:ファッションについてのノート)」。これは米国の批評家、スーザン・ソンタグ(Susan Sontag)が1964年に発表したエッセイ「キャンプについてのノート」で語った美学を指し、悪趣味すれすれの過剰性や皮肉をはらんでいるのが特徴。1948年にスタートし71年の歴史を持つ「メットガラ」だが、今年は例年以上に予測不能な衣装が登場しそうだ。
過去の参加者の中でも、サラ・ジェシカ・パーカー(Sarah Jessica Parker)、ブレイク・ライブリー(Blake Lively)、リアーナ(Rihanna)の3人はこれまで、テーマを真っ向から捉えた衣装で話題をさらってきた。特にリアーナは2015年、「鏡の国のアリス」のテーマのもとに「グオ・ペイ(GUO PEI)」の黄色いファーのロングドレスを着用し、レッドカーペットを清掃できるほどのとてつもない長さからネットユーザーの関心を独り占めにした。
当記事では、これまでの「メットガラ」の中でも特に印象的だった49のルックを振り返る。ジョン・ガリアーノ(John Galliano)による「ディオール(DIOR)」から提供されたスリップドレスをきわどく着こなした故ダイアナ妃(Princess of Wales)から、「ジバンシィ(GIVENCHY)」のグローブ付きドレスを着用しネット上で模倣され尽くしたキム・カーダシアン(Kim Kardashian)までをチェックして、今年の本番に備えよう。