藤原ヒロシがディレクションする銀座ソニーパークの「ザ・コンビニ(THE CONVENI)」は平成から令和に改元した4月30日の23時30分から翌朝3時まで、深夜のフリマ「ミッドナイトマーケット」を開催した。今回は、ソニーパークの地上1階から地下4階までの全てのエリアを開放し、藤原をはじめ、「ファセッタズム(FACETASM)」や「N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)」「ゴッドセレクション(GOD SELECTION)」「ドゥ ナッシング コングレス(DO NOTHING CONGRESS)」、せーのの石川涼社長、スタイリストのMASAH、ファッションディレクターの小木“POGGY”基史、「デプト(DEPT)」のエリ(Eri)、格闘家の宇野薫らによる27ブースを用意。音楽やドリンク、フードなど、ショッピング以外も拡充させた。雨が降りしきる中、入場規制で行列は真夜中にまで及び、延べ800人以上が来場。平成から令和に代わるタイミングで藤原を直撃した。
WWD:藤原さんにとっての平成とは?
藤原ヒロシ(以下、藤原):何も覚えてないな……。自分的にはいつも通りなんだけど、仕事の幅は広がったのかも知れないね。
WWD:平成が始まったとき、何してました?
藤原:「平成始まり」の新聞の号外をスケシン(スケートシング「C.E」デザイナー)とかともらいに行った覚えがある。DJをやっていたころだから、スケシンたちとよく遊んでて、「グッドイナフ(GOODENOUGH)」を始めたころかな。そういう意味では全部が平成の中で起こった。
WWD:1993年に原宿にノーウェア(NOWHERE)がオープンし、“裏原宿”というカルチャーがはじまりました。
藤原:平成でみんなが成長したんだね。裏原は手刷り(Tシャツ)みたいなものからはじまったんだけど、Tシャツを夜中にお店に運んでいくと、朝4時ぐらいには人が並んでいたりして、「すごいね、行列ができてる」みたいな感じだった。
WWD:行列は今も変わっていませんね。
藤原:今とは全然規模が違うよ。でもみんなのスタンスとかアティチュードみたいなものは変わっていない気がするけど。
WWD:平成から令和に代わるタイミングは「ミッドナイトマーケット」です。
藤原:もともとGWにやろうという計画があって、たまたまそのタイミングになったんだけどね。
WWD:元号の代わるタイミングって意識しますか?
藤原:全くしていない。でも昭和天皇崩御の時は、暗いムードの中で平成が始まったけど、今回はお祝いムードで全然雰囲気が違う。当時は“崩御”って言葉も知らなかったし。
WWD:令和での抱負は?
藤原:基本的には変わらず、かな。