デザイナーのジョルジオ・アルマーニが、5月24日に東京で開催する「ジョルジオ・アルマーニ」2020年プレ・スプリング・コレクションのために12年振りに来日中だ。22日に、イタリア大使館で日本百貨店協会によるアルマーニへの“感謝の会”が行われたのに続いて、23日にはアルマーニ/銀座タワーで女性誌・男性誌の編集者や一般紙の記者を集めたカンファレンスを実施。アルマーニがプレ・コレクションのコンセプトなどを語ると共に、各媒体からのさまざまな質問に答えた。
プレ・コレクションについては、「アルマーニらしさを凝縮しつつ、パーフェクトなジャケットばかりをそろえるのではなく、スペクタクルな具体性(日常性)を感じられるものにした」とアルマーニ。メイン・コレクションではなくプレだけに、「売り上げを作ることも意識している。同時に軽快で楽しく、魅力的でないといけない。企画を開始した3~4カ月前は日本で発表する予定はなかったが、アルマーニ/銀座タワーのリニューアルに合わせて東京でショーをすることになった。シューズなどのアクセサリーの使い方といった部分で、結果的に図らずも東京の女性にぴったりのコレクションができ上がった」という。
各媒体からの質問では、女性誌「婦人画報」による「マチュアな世代の女性が輝くためには」という問いに、「50~60代以上の女性にも今のファッションは自由に着こなせるが、一人一人のパーソナリティーに沿って賢くコーディネートしないといけない」とアドバイス。「この1週間の日本滞在で、年配の日本女性の話し方や手の添え方などの身のこなしに大変感銘を受けた。これは日本の資産の一つ」と語った。男性誌「レオン」から「何か一つ願いがかなうなら」と聞かれると、「不死身になりたい」と話して会場を沸かせた。「WWDジャパン」による「仕事をしていて満足を感じる時は」という質問には、「満足の一つの頂点はランウエイを私の服を着たモデルが歩き、彼らが満ち足りた表情をしているのを見た時。あるいは私の服をとてもエレガントに着こなし、生き生きしている人を見掛けた時」と答えた。